移住体験を終えて
浜頓別町は、
- 人口約3,900人の小さな町で、
酪農業や水産業が盛ん。美味しい牛乳やホタテ、カニなど楽しめる。春は山菜採り、秋は秋アジ釣りも。 - カントリーサインにもなっている白鳥が有名。春と秋には5,000羽を超える白鳥たちが、越冬のためクッチャロ湖に飛来。
- 広大な酪農地の先に北オホーツク海を見られる。
- 北オホーツク100kmマラソンin北海道
- 浜頓別町 ウソタンナイ砂金採掘
- 浜頓別町 クッチャロ湖湖水まつり
人口統計上は、過疎化が進む北海道・宗谷(そうや)の一地方だが、実際に浜頓別町に来てみると、自然と人がうまく共存している印象を受けた。自然に囲まれて、のんびり暮らしたい人には素晴らしい環境だ。
これまで何度か冬の北海道を訪れたことがある。最初はJRでの鉄道旅行(道内を一周)。ガタンゴトン列車に揺られながら車窓に広がる“雪化粧”の風景は寒さを忘れる程、美しく感動的であった。
そして今回は、新緑が眩しい春という絶好の季節。個人的には心機一転、新たな世界に飛び込む前の準備期間でもあった。眠れない時はソファに寝転がって大きな窓越しに夜空を眺めた。3時には白み始め、20時になってようやく暗闇に包まれる。関東より日が長いのを実感した。日中はサイクリングやバス観光を愉しみ、強風で外出できない日はウグイスの鳴き声を聴きながら、窓に映える新緑のゆらぎを眺めた。自然のリズムに調子を合わせることで気持ちが落ち着いていくのを感じた。
次に浜頓別町に来る時は、冬ごもりの準備(インターネットができなければ長編の本)を整えて、冬季に移住体験をしてみたい。都会暮らしに慣れきった身体が、猛吹雪で外出すらままならず、雪かきの苦労や暖房に欠かせない灯油の匂いを、どう受け止めるのだろう?想像以上に大変で、すぐに逃げ出しそうな気もするし、案外問題なくやっていけそうな気もする。
地方創生が叫ばれて久しいが、徳島県神山(かみやま)町のように、過疎地にインターネット環境を整備したことが契機となり、クリエイティブ企業やアーティストの呼び込みに成功した自治体もあるようだ。他地域からやって来た“黒船”を巻き込んで、志のある担当者たちが知恵を振り絞っているのだろう。おかげで、こうして気軽に移住体験を味わうことができた。ご縁があれば、またいつかこの地に戻って来ると思う。
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